広島犬猫日記

前途多難

行ってきました。 

餌をあげられない。ということで、 

レバーの煮汁と食べ残しを出さないチーズかまぼこ、ビスケット。 

これなら、食べ残しても拾って痕跡が消せるから良いのでは? 

と、ない知恵絞りました。 


煮汁と、いつもあげているというパン。 
・・パンなら拾えるからいいよね・・ 

これを用意して、 

依頼主さんは紐をもって車でスタンバイ。 

保護した時用の毛布を持って建物の影へ 

フードの話や、保護の方法で話し込む。 

ところが、何か異変を感じるのか? 

柵の周囲をうろつくワンコ達に見つかっては 

吠えられ、場所移動。 

これを何度か繰り返す事、1時間半。 

ワンコが入ってきたので、引いたけど失敗。 
(紐は柵に引っかかってしまったらしい) 

仕方ない、再度挑戦。 

そしてその時から、寒さとワンコから隠れるための車を持ってきて避難。 


さらに1時間。 



依頼主さんより 

この柵のある辺りで遊ぶのは今時分まで、 

これから、山の向こう側に移動するので 

ここで待ってもムリです。今日は終わりましょう。 


確かに、ワンコの鳴き声が移動してる。 



柵は明日撤収します。 

別の場所で柵を設置するか? 
別の方法で保護するか? 


依頼主さんより、 
今後どうするか、もう一度考えます。 
お手伝いありがとうございます。 


朝は?と聞いてみましたが、 

近所の目があるので、無理でしょう。とのこと。 



私は一生懸命な人が好きです。 
そういう人を応援出来る事がうれしいです。 
依頼主さんは、ここまで手伝ってもらって恐縮です。 
と、しきりに申し訳ない。と言われてましたが 
私は応援したかったんです。 


偽善者だとか、餌やるな、とか 
人を非難することを言うのは簡単なんです。 

だけど、可哀想だから保護しよう。 
と実行に移すのは、すごく勇気がいることなんです。 

依頼主さん、 
子供もいるし、ここで生活していかないといけないんです。 

私も子供がいるし、すっごくよくわかります。 

だから、余計に苦情を言った方々が憎らしい。 

言うのは簡単なんです。 
餌やるな。もわかります。 
でも、現状をしっかり見てください。 
餌やってる人は一人じゃない。 
センターに頼んでも、長い期間かかるんです。 
保護することで、迷惑かけましたか? 
協力してほしい。とは言ってません。 
行動することの邪魔をしないでほしいだけです。 

行動を起こすのに、どれだけの勇気がいると思います? 
ちょっと値のはる服を買うのとは違うんです。 
たとえ小さくとも、一つの命に責任持つんです。 

今後どうされるかは、わかりません。 
ただ、続けるならお手伝い必要な時はいつでもしたいと思います。


2009.3.28MR

柵の撤去に行ってきました。
殆ど黙々と片付ける中で少し話をしたのが、
結局ここの住民は目の前から犬がいなくなってくれればいいんだ、
目の届かない所で生活している分には気にならないんだというのが
よ〜くわかったという結論でした。
犬を飼っている人の中には、保護主さんに「有難うね、犬を保護してくれて」
って言って下さる方もいらっしゃるそうですが、柵の設置に反対する人には誰も何も言わない・・・

撤去を終えて保護主さんの家に帰った時、以前伺ったときに見た黒い犬を
家の横で保護したいと言われていたのを思い出し、撤去した柵の扉の部分を
今度は塀と家の扉にしました。
ここで保護できるといいのですが・・・

これからここはきっと増えるでしょう。
そうなった時どうなるのか考えただけでも気が重いです。

岡山の実家で預かってもらった子は「いろは」ちゃんという名前になったそうです。
どんな思いを込めた名前なんでしょうか?
2009.3.29SP


今日、午後から時間が出来たので 

先日の柵の様子を見てみようと思いお出かけしました。 

車を置かせてもらうために、依頼主さん声をかけたら 

一緒に行きます。とのこと。 


さあ!出かけよう!! 

といったところで、来客者。 


柵の場所を借りているおばあさんと、区長さんらしい。 

あの柵を撤去してください。 





ナゼ?? 




苦情がきたそうです。 

餌をやるから、集まるんだと・・・・ 


先日も、あばあさんの息子さんが 

柵を撤去するよう、言ってこられたため 

おばあさんに話をして、柵を設置したままにしてもらえるよう話たばかりだったとか。 


なのに、今度は区長さんとで来られて・・・ 

団地内の班長さんの所へ苦情が来て、 

他の班長さんにも話が行ってて、 

あそこで餌はやらないでください。 
柵も撤去してください。 

となったらしい。 

どうやら、団地内全体の話になってしまったようで 

おばあさんも 「息子にものすごく言われて、申し訳ないんじゃけど、 
柵とってもらえんかね。もらったお金は返せというなら、返すし・・・」 

・・・・いや、お金の問題ではなくて・・・・ 

おばあさんは犬に噛まれたことがあるから、嫌いらしい。 

だから、なのか? 
それでも、なのか? 

場所をかしてくれて、協力していてくれたのに 

息子さんには怒られるし、近所の目もあのお年ならあるだろう。 

おばあさんは仕方ない。と話するのはあきらめた。 


だから、区長さんに 

センターが来ていますが、 
ここでは麻酔銃なんか使えないし 
センターの檻ではなかなか捕まりません。 

そうこうするうちに、子供を生んだらもっと増えますよ。 
今ここで捕まえておかないと。 

区:でも、時間かかるんでしょ? 

それはもちろん、一日、二日ではムリですけど 

区:餌をやるからここから出て行かない。と言われてるんです。 
  あの柵で餌やるんでしょ。 

でも、餌をやって柵に入るようになってくれないと捕まえられないんです。 
それに、餌やってるのは××さんだけじゃないし、 

区:え!他にもやっている人がいるんですか? 

・・知らなかったの?・・・ 

飼う気がないなら、餌はやらないでほしい。と思ってます。 
むしろ、捕まえるためには、××さん以外の方にはやってほしくないんです。 
始まりは、そういう無責任に餌をやっていったのが始まりでしょう。 
でも、今は捕まえるために餌をやっているんです。 



でも、団地内の話になっている以上、 

ここで区長さん一人の判断でOK出すわけには行かないだろうし。 

今晩柵で保護するつもりだった。という依頼主さんの話があったので 

明日、撤去はします。でも今晩だけ保護のために設置したままにしておいてください。 

とお願いしました。 

区長さん、 

じゃあ、班長さん達にはそのように伝えます。でも、餌はやらないでくださいね。 


うっ 

餌なしで入るかな・・・・・ 



とりあえず、今晩お手伝いに行きます。 

餌なしで、ささ身の煮汁か、フードを溶かした水でも撒くか。 

匂いで入ってくれれば、保護はできる。 



その後、柵の様子を確認。 

センターが来たため、墓地にワンコたちの姿はなく 

近くの神社にいる。と言うので神社へ。 

神社へは、白と黒の二匹が。 

黒はメスだそうです。 

この子は依頼主さんの庭に現れることもあるそうなので 

庭で保護することも検討中。 



暇な方は祈っていてください。 

今晩、成功することを。 

すっごい、ラッキーで複数で保護できることを。

2009.3.28MR
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