迷子札をつけよう!

私たちが普段保護している犬猫、野良の他に
愛護センター管理センター(保健所)からの引き出しをする仲間もいます。

センターの中には、人間のあらゆる身勝手で
持ち込まれた犬猫(時には兎や鶏等)がいます。

引っ越す・ペット禁止で内緒で飼ってたのがばれた・子を産んだから全部飼えないと母子で・
飽きた・思ったより大きくなった・
吠える・躾がうまくいかなかった・迷子等、様々です。

これらの理由のほとんどが、人間側の対応一つで防げたものだと思いませんか?

増えたら飼えないなら事前に避妊去勢を、
大きくなるのが困るなら飼う前に確認を、
吠える噛む等躾の面では、子犬のころから飼い主が躾を学び
適切な対応をすれば防げたはずですし、外で飼っていて吠える子は、
夜だけでも玄関に入れてあげて外的刺激を減らせば朝まで静かにするようになった子もいます。

今回は、センターの中でも多い、迷子についてふれたいと思います。

センターの中には、首輪をした子が沢山います。
中には、お散歩中だったのかリードがついた子、
脱走したのか鎖をぶら下げている子までいます。
ですが、その殆どに飼い主さんのお迎えはありません。

収容期限が過ぎてしまうと、飼い犬猫・野良関係なく殺処分になります。

1日に20頭入るのも珍しくないセンターでは、
あっという間に犬猫であふれてしまい、長く残しておく事ができないのです。
1週間の期限を延ばして1カ月まっても飼い主さんが現れず、
処分して数カ月経って飼い主さんが問い合わせてくるという事もあります。
もっと早く探してくれていれば、迷子札をつけてくれていれば、死ななくて済んだ命が沢山あります。

迷子札には色んな種類があります。

まず一番簡単なのが、狂犬病ワクチンをうって畜犬登録をすると貰える鑑札。

それを首輪につけておけばセンターで番号を照会すれば飼い主が分かるようになっています。

昔ながらの、首輪の内側に油性ペンで電話番号を書く方法もありますが、
迷子で不安な子は普段穏やかでも威嚇する場合があり、
首輪をはずして見るまでに時間がかかり飼い主への連絡が遅くなる可能性もあります。

他には、ペットショップやネットで注文したら
プレートに直接名前と電話番号を掘ってもらえる物も多くあります。

鑑札が大きすぎると言う小型犬や、鑑札をかじって文字が見えなくなってしまった場合、
お店で注文する迷子札は結構頑丈ですし、色んなかわいいでデザインで色んなサイズがあるので、
どんな子にも合うものが見つかると思います。

迷子札はどうしても気にしてしまう子には、
首輪に巻きつけておく入れ物もありますし、首輪に電話番号を刺繍してくれる所もあります。

他には、首の後ろに埋め込む、マイクロチップと言う小さなチップがあります。(GPSは付いていません)
チップを埋め込み書類で登録しておけば、万が一放浪中に首輪や迷子札が外れてしまっても、
センターでリーダーをかざせば番号が表示され、
その番号を問い合わせれば飼い主が分かる仕組みになっています。

飼い主の心がけで迷子を防ぐのが一番ですが、
迷子になった時もこんな簡単なひと手間で大事な家族が無事に帰って来る確率がぐんとあがります。
そして、迷子になったら探してあげてください。

多くの飼い主さんは「いつもなら遊んで満足したら帰って来るのに」と言われますが、
それで二度と帰って来る事がなかったケースを沢山知っています。

地元の警察・広島市内なら広島市動物管理センター、
それ以外の地域は広島県動物愛護センター、生き物なので移動する可能性もありますので、
両方に問い合わせておくのも有効です。

それでも帰ってこない場合は、近くのペットショップや動物病院にお願いしてポスターをはったり、
できる限りの事をしてあげてください。
ペットに一番必要なのは、おしゃれな服ではなく迷子札です。

今年は迷子でお家に帰れない子が少しでも減るように願っています。




読んでいただき、ありがとうございました。
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